2021年は、時計工場にとって試練の年となりました。大規模な摘発が行われ、Noob工場をはじめとする多くの主要工場が閉鎖を余儀なくされました。VS工場やXF工場が復帰のアナウンスをしたのはつい数日前のことです。
しかし、そんな嵐の中でも揺るがなかったのがZF工場です。 多くの工場が沈黙する中、ZFはEWやPPFと共にオーダーを受け続け、その安定した実力を証明しました。特にIWC レプリカの分野において、ZF工場は競合のYL工場を大きく引き離し、依然としてトップの座に君臨しています。
今回は、そんな頼れるZF工場からリリースされた、シンプルで美しい「新ポルトギーゼ」3モデルをレビューします。
ZF工場が放つ「新ポルトギーゼ」3つの顔
今回ZF工場が発表したのは、従来の7デイズよりもコンパクトでシンプルな「ポルトギーゼ・オートマティック 40」のレプリカです。ラインナップは以下の3種類があります。
- ホワイト文字盤 × 青針・青インデックス(爽やかな定番)
- ブルー文字盤 × ロジウム針(シックでモダン)
- ホワイト文字盤 × 金針・金インデックス(クラシカルな高級感)
個人的な推しは、ブルー文字盤にブラックレザーストラップを合わせたモデルです。知的で落ち着いた雰囲気があり、ビジネスシーンでも悪目立ちしません。
7デイズよりも「買い」?価格とデザインの魅力
「ポルトギーゼ 7デイズ」はIWC ポルトギーゼ スーパークローンの王様ですが、少し厚みがあり、価格も高めです。 対して、この新作はデザインが非常にシンプルです。パワーリザーブ表示やデイト表示がない分、文字盤のバランスが完璧に整っています。
さらに嬉しいのが価格設定です。7デイズのポルトギーゼ レプリカに比べてかなり手頃な価格で提供されているため、「IWCのシンプルさが好き」「予算を抑えて高品質な時計が欲しい」という方には最適な選択肢となります。
APで証明済みの「ケース仕上げ」品質
「ZF工場のケース仕上げは良いのか?」 そう疑問に思う方もいるかもしれませんが、心配は無用です。ZF工場は、あのJ12工場のオーデマピゲ(AP 15400)と真っ向勝負し、互角以上の仕上げで市場を席巻した実績があります。
今回紹介するIWC スーパークローンにおいても、その技術は遺憾なく発揮されています。 ラグの曲線、ポリッシュとサテンの磨き分け、ベゼルの鋭さ、IWC N級品として申し分のないハイクオリティな仕上がりです。
裏蓋から見えるムーブメントの真実
裏蓋はシースルーバックになっており、搭載された自動巻きムーブメントを鑑賞できます。 ZF工場は、汎用ムーブメントのローターやプレートに装飾を施し、純正の「Cal.82200」に似せるカスタマイズを行っています。
正直に申し上げますと、ムーブメントの再現度に関しては、ZF製7デイズのムーブメントの方が美しく、より純正に近いと言えます。しかし、この新モデルのムーブメントも決して悪くはなく、日常使いには十分な安定性を備えています。
まとめ:困難な時期こそ、信頼できる工場を
工場の閉鎖や出荷遅延が相次ぐ今、安定して高品質なポルトギーゼ スーパークローンを供給できるZF工場の存在は貴重です。
複雑な機能よりも、純粋なデザインの美しさとコストパフォーマンスを求めるなら、このZF工場の新作は間違いなく「買い」の一本です。最高ランクのIWC ポルトギーゼ N級品を、ぜひあなたのコレクションに加えてください。
A1: ZF工場製はケースの研磨、文字盤のプリント精度、全体的な質感においてYL工場を大きく上回っており、現在の市場で最も優れたIWC ポルトギーゼ スーパークローンと評価されています。
A2: 最大の違いはサイズと機能です。新作は40mm径で機能は時刻表示のみとシンプルです。一方、7デイズはサイズが大きく、パワーリザーブ計とデイト表示があります。価格も新作の方が安価です。
A3: 生活防水レベルの機能は備えていますが、レザーストラップ仕様のドレスウォッチですので、水没や激しい水濡れは避けることを強くおすすめします。